中国

学校における衛生環境を改善する

Report

後日公開

About Project

学校衛生が子どもの健康を守る Vol.04(2017.09)

Clothes for Smilesが支援するユニセフの衛生教育事業。今回は支援対象となっている雲南省剣川県の小学校の校長先生が、学校からコミュニティへ衛生習慣を普及させるために奮闘するようすをご紹介します。

Clothes for Smiles の支援校のひとつである剣川県の「子どもにやさしい」学校で校長先生と正しい手洗いを実践する子どもたち

竜鳳小学校のYang校長はユニセフのFRESHプロジェクトの一環として実施された研修に参加したことで、小学校のある村において“トイレ革命”と称した取り組みを始めました。その結果、2年後には小学校と周辺家庭に新たな水洗トイレが設置され、排水が適切に処理され有機物がたい肥として畑で使われるようになりました。(FRESHとは、Focusing Resources for Effective Sanitation and Healthの頭文字で、効果的な衛生管理と保健に関する重点的な取り組みを意味します。学校環境を取りまく古い考え方を変え、新しい習慣を取り入れることで、学校を衛生と健康の観点から、子どもにやさしい場所へと変化させることを目的としたプロジェクトです)
「村がきれいでグリーンになりました。エコロジーに則った村です!」Yang校長は誇りに感じている様子で話します。
校長向けに行われたFRESH研修にYang校長が参加したのは2013年のことでした。適切な水と衛生環境を学校に取り入れることを目的に実施された研修でした。「きちんとトイレ環境を整えていないことで私たちの食料源が糞便で汚染されているのだと、そのとき初めて気づかされました。これは変わらなくてはいけないと思いました」Yang校長は当時を振り返ります。
その後、地元の教育当局に新しい学校トイレの設置が請願され、翌年、ユニクロClothes for SmilesによるFRESHプロジェクトへの支援をもとに、同校でトイレづくりが始まりました。

竜鳳小学校の以前のトイレ

新しいトイレは水洗式

次にYang校長が執りかかったのが衛生キャンペーンです。子どもたちが石けんを使った手洗いの大切さや歯の磨き方を学び、衛生的な習慣を付けられるようにしたほか、子どもたち自身でトイレをきれいに保つ運用が組み込まれ、Yang校長は日々トイ レの清潔さをモニタリングしたのです。加えて、全校児童にきちんと衛生設備の管理について教える教員養成を行いました。Yang校長は全教員に対して研修を行いました。
併せて校長は村に対しても衛生的なトイレの提唱者として普及に努めました。村のすべての住人を学校に招き、新しく設置されたトイレを見てもらい、清潔なトイレによってどのような恩恵がもたらされるのかを伝えました。 このような校長の「トイレ革命」への熱意と粘り強い取り組みに、村の人々は時間とともに徐々に関心を寄せてゆき、今日では50以上の世帯が衛生的なトイレを使うようになりました。
衛生的なトイレの模範をつくり、それを普及させることは簡単ではなかったと校長は言います。「古い様式のトイレに慣れている村の人々の多くは、新しいモデルのトイレづくりには時間と費用がかかりすぎると考えていました。74歳になる私の母もそうでした。私の家に新しく設置したトイレを使うのを嫌がり、隣人の家の古いトイレを使うことを好みました。説得に数ヶ月かかりました。今ではというと、母は友人にこのときの話を話すと止まりませんし、家に新しいトイレを設置するよう薦めています」
「近いうちに村のすべての住人が家庭に衛生的なトイレを持つまで、衛生的なトイレを奨励します!」学校主導型の衛生普及活動は続きます。

バックナンバー

Vol.04(2017年8月)

[中国]学校衛生が子どもの健康を守る

Vol.03(2016年11月)

[中国]村にトイレ革命がやってきた!

Vol.02(2014年6月)

[中国]変わりつつある小学校の教室と衛生環境

Vol.01(2014年2月)

[中国]学校は衛生的な場所でなければ!