中国

学校における衛生環境を改善する

Report

後日公開

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変わりつつある小学校の教室と衛生環境 Vol.02(2014.6)

レポート二回目の今回は、中国で支援している小学校を視察した時の様子をご報告します。
ユニクロはユニセフを通じて、中国の5つの直轄市と省で「子どもにやさしい学校」の普及を支援しています。今回は支援している50校の小学校のうち、重慶市中心部から車で3時間ほど離れたところにある、忠県の2つの小学校を訪れました。

中国の衛生環境については前回のレポートからお伝えしてきましたが、中国では全人口の約35%が適切な衛生設備を使えず、特にユニクロの支援プロジェクトが実施されている農村部では、約90%の学校に衛生的なトイレがありません。そのため下痢などの病気になる子ども多く、別の農村地域でのユニセフの調査では約40%の子どもが、過去2週間の間に下痢になったという結果も出ています。また、多くのトイレに仕切りがなく、プライバシーが確保できないため、生理の時に学校を休む女子も少なくありません。

今回訪れた1つめの学校は、4階建ての校舎で、教室の中には大きな電子モニターが設置されている立派な学校でした。ユニセフによる研修を受けた先生は、すでに「子どもにやさしい学校」のコンセプトにあわせ、児童同士のディスカッションを促進するため、4人ひとグループで座る授業形態を取り入れていました。

しかし、予算などの関係からこの学校のトイレはまだ改修されておらず、2001年に作られたトイレはにおいが強く、虫もいる、決して衛生的とは言えないものでした。また仕切りがないため、特に女子のプライバシーも守られていない状態です。

次に訪れたのは、ユニクロの支援により、ユニセフがトイレを改修し手洗い設備を設置した学校。簡易ではありますが水洗になり、女の子用のトイレには、ドアのついた個室もできていました。

外には手洗い場も設置されています。訪問したのは給食の前だったので、新しい手洗い場には子どもたちが次々と訪れ、壁に貼られた手洗いの6ステップを確認しながら、念入りに手を洗っていました。

そしてこの学校でもまた、子どもたちは4人ひとグループの形で座る、「子どもにやさしい学校」の授業形態が取り入れられています。

校長先生や先生方に研修を通じて広められた「子どもにやさしい学校」のコンセプトは、教室や衛生設備の改善、また子どもや保護者への衛生教育として各校に取り入れられ、子どもたちが安心して学べる学校へと形を変えていきます。先生の意識を変えることによって、子どもを取り巻く学校の環境が変わり、子どもたちの衛生習慣も変わっていく。こうしてユニクロとユニセフの取り組みが、少しずつですが着実に、子どもたちが安心して学ぶことの出来る、「子どもにやさしい学校」を形作っていく様子を見ることができました。


また、今回訪れたような農村部の学校では、両親が出稼ぎに出ている「留守児童」が多くおり、学校の寮で生活する子どもたちもいますが、たとえ両親のもとから離れていても、子どもたちには笑顔が見られ、みんな逞しく、きらきらした目をしています。そんな彼らが衛生状態の悪さに起因する病気や生理などで学校を休み、授業に遅れてしまうことのないよう、ユニクロはこれからもアジアでの「子どもにやさしい学校」の普及を支援していきます。

バックナンバー

Vol.04(2017年8月)

[中国]学校衛生が子どもの健康を守る

Vol.03(2016年11月)

[中国]村にトイレ革命がやってきた!

Vol.02(2014年6月)

[中国]変わりつつある小学校の教室と衛生環境

Vol.01(2014年2月)

[中国]学校は衛生的な場所でなければ!