中国

学校における衛生環境を改善する

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後日公開

About Project

[中国]学校は衛生的な場所でなければ! Vol.01(2014.2)

Clothes for Smiles は、ユニセフを通じて中国で小学校の衛生環境の改善を支援しています。
学校にトイレがあること、学校が衛生的できれいな場所であることは、当たり前のことのように思われます。ですが、開発途上国では、学校の衛生環境にまで配慮が行き届かないのが現状です。中国も例外ではなく、特に貧しい農村部では学校4校のうち3校に貯水槽などの設備が整っている清潔なトイレがなく、3割強の学校では手洗いの設備がありません。また、トイレ間に仕切りがなく、子どもたちのプライバシーが守られていない学校も多く存在します。

背景には中国での学校に対する考え方も影響しています。中国では何世代にも渡り、学校は身体よりも精神を扱う場として考えられてきました。そのため、ほとんどの教員は学校内の衛生や健康促進について考えることはありません。しかし、実際には学校内の衛生環境の悪さが、子どもたちの病気を引き起こして学びの質を低下させたり、女子の就学を妨げたりしているのです。
2012年後半からユニセフは、ユニクロClothes for Smilesの支援のもと、雲南、重慶、新疆、貴州、広西壮族自治区の地方政府とともに、子どもにやさしい学校におけるFRESHプロジェクトに取り組んでいます。FRESHとは、Focusing Resources for Effective Sanitation and Healthの頭文字で、効果的な衛生管理と保健に関する重点的取り組みを意味します。プロジェクトでは学校環境を取り巻く古い考え方を変え、新しい習慣を取り入れることで、学校を衛生と健康の観点から優れた施設へと変化させることを目指しています。

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[タブーを覆す取り組み]
「学校で水と衛生について取り組むことが本当に必要なのか?3日間も研修を受ける意味はあるのか?」
これは貴州Nayong郡のYongxi第4小学校の校長Mu Feiさんの率直な感想でした。
数か月後、Mu校長はユニセフの主催した「学校における水と衛生」の校長向け研修に参加しました。この研修よってMu校長は初めて学校の水と衛生、環境に関して学んだといいます。3日間の研修の後、Mu校長は、現地の教育当局およびユニセフに次のような感想を寄せました。
「研修の中で進行役の方が物議を醸すような質問をしました。"あなたはこれまで排泄物を食べたことがありますか?"と。
私はこのようなおぞましい質問には答えたくありませんでした。ですが、研修が進み"水、ハエと食べ物"の実演などにより衛生と病気の感染に関して多くのことを学び、最終的には汚物管理についての深い議論を行うことができました。
"私は排泄物を食べたことがある"ということに気付かされたのです。」
研修前、Mu校長や他の先生方は、衛生や病気の感染に関する基本的な知識も持っていませんでした。このようなテーマは教員研修に含まれておらず、それどころか汚物など衛生問題への関わりを望まない多くの教員によってタブー視されてきました。
Mu校長は、「ユニセフの研修で私は多くのことを学びました。学校での衛生的なトイレの基準、石けんを使った手洗いの大切さ、水源の保護、安全な飲み水の確保、子どもたちの栄養状態の改善、学校における安全の確保など、たくさんのことを学びました。特に重要だったことは、私たちの学校は、水や衛生の対策が不十分で、病気が蔓延するリスクが非常に高いということを学んだことです。」

バックナンバー

Vol.04(2017年8月)

[中国]学校衛生が子どもの健康を守る

Vol.03(2016年11月)

[中国]村にトイレ革命がやってきた!

Vol.02(2014年6月)

[中国]変わりつつある小学校の教室と衛生環境

Vol.01(2014年2月)

[中国]学校は衛生的な場所でなければ!