バングラデシュ

「子どもにやさしい学校」を広め、教育の質を改善する

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[バングラデシュ]すべり台とぶらんこで、子どもたちが学校に戻ってきた! Vol.03(2014.11)

今回はバングラデシュの北部、ガイバンダ県パラシュバリ郡の小学校を訪れた時の様子をご報告します!
首都ダッカから7時間ほどのところに位置するガイバンダ県パラシュバリ郡は、水田が広がる一見のどかな田園地域。でも年に何度も洪水に見舞われる、バングラデシュでも最も貧しい地域の一つです。識字率は約20%。ここでユニクロはユニセフを通じ、子どもたちの小学校修了と授業の質の向上を支援しています。
バングラデシュでは近年、政府の働きかけにより、約97%の子どもたちが小学校に入学するようになりましたが、そのうち約20%の子どもたちは小学校を卒業できません。ガイバンダ県のような貧しい地域の状況はさらに深刻で、小学校を卒業出来ない子どもたちは約50%にのぼります。
今回訪れた小学校の一つ、ムラガチ小学校。全校児童数は約350名です。校庭には、バングラデシュではめずらしい、すべり台にぶらんこ、シーソーがあり、子どもたちの遊ぶ声が響き渡っていました。これはユニセフが行う、子どもたちを学校に呼び戻すための試みのひとつ。
バングラデシュでは教室が3室しかない学校も多く、授業は学年毎に午前と午後の2部制。一クラスの人数も60名ほどで、一人一人に先生の目が行き届きません。体罰が行われていたり、先生が時間通りに授業に来ない状況も手伝って、学校に来なくなったり、勉強についていけず、進級試験に合格できなかったりする子どもが後を絶ちません。
そこでアムラガチ小学校では、子どもたちが毎日学校に来たくなるよう、校庭の遊具やスポーツ用具、そして教室図書館やボードゲームを設け、校舎のデコレーションも行いました。遊具などのある学校がほとんどないバングラデシュでは、ぶらんこやすべり台が、子どもたちが学校に来たくなる大きな理由になります。約2か月前にユニセフから支給されたスポーツ用具やゲームは、まるでもう何年も使い込まれてきたよう!
同時に子どもたちが学ぶ環境や学びの質を高めるため、先生に対して子どもの権利や参加型の授業手法などの研修を実施。さらに、今後どのように学校を改善していくか、先生一人一人に考えてもらいます。この研修をきっかけに保護者会が定期的に開催され、学校に来ない子どもの家庭訪問も行われるようになりました。両親を通じて子どもたちに、教育を受けることの大切さを伝えていくのです。席のアレンジも、ユニセフが推奨する「子どもにやさしい学校」のスタイルになりました!
この小学校に通う、4年生のクルサムちゃんも家庭訪問を受けていた一人。農業を営む一家の、6人兄弟の末っ子です。クルサムちゃんは、お母さんが体調を崩したのをきっかけに、しばらく小学校に来ていませんでした。
「前はなんで学校に来なくてはいけないのか分からなかったし、学校にあまり来たくなかった。だからお母さんが病気になった時、学校に来るのをやめたの。他の子たちと外で遊んでた。でも学校にぶらんことかすべり台が出来たの!今はぶらんことかで遊びたいし、友達もみんな学校に来てるから、私も毎日学校に来てる。それに教育をうけることが大切だってことも分かった。
好きな科目は、英語。他の国の人と話せるから。将来はお医者さんになって、人の役にたちたい!」。
小学校で学ぶ、読み書きや計算などは、子どもたちが大人になって、自分の未来を拓いていくために欠かせません。子どもたちが毎日学校に来て、学び、そして卒業していく。それが当たり前のこととなるように、ユニクロは子どもたちの未来を応援していきます!

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