女子サッカープロジェクト

女の子の生きていく力を育てたい! 女子サッカーチームを通じた、
途上国の女の子のエンパワメント。

Report

後日公開

About Project

たかがサッカー、されどサッカー Vol.12(2014.10)

こんにちは、プラン・ジャパンの楠です。ガーナでの「女子サッカープロジェクト」を担当しています。

このプロジェクトも9月から2年目に入りました。今回は、1年目の活動を通じて女の子自身と周囲の人々にどのような変化が見られたかについてお伝えします。

はじめに、女の子自身の変化は、彼女たちが自尊心や自信を深めつつあることです。
サッカーに打ち込む姿から、彼女たちはコミュニティ内で一定の「認知」を獲得し始めているのです。その結果、子どもに影響する様々な課題や、女子サッカープロジェクトの意義などについて、大人が出席するコミュニティ内の会合で彼女たちが直接話す機会を持つことができました。女の子がそのような場に出席するなどということは、ガーナでは従来は考えられないことで、こうした経験が彼女たちの自信に結びついています。

また、スポーツを通じて思春期の女の子たちの心身に良好な発達が見られるようになりました。運動により美しい体型・体格になることは、女性としてやはり嬉しいもの。これが彼女たちにさらなる自信を持たせ、心理面にも良い効果が現れてきているようです。さらに、学校を中途退学していた女の子たちも、サッカーをやりたくてチームに入り、そこで教育の大切さを学ぶうちに復学したケースも出てきています。

続いて、周囲の変化についてですが、このプロジェクトで行っている意識啓発活動が、思わぬ横展開を始めました。例えば、コミュニティ内の青年層男女のグループも、サッカーの試合の合間に行われる意識啓発活動に協力し、女の子の教育の重要性や10代の妊娠を防止するように大人たちに説き始めました。これはプランからお願いしたことではなく、彼らが自主的に始めたものです。

また、意識啓発活動に参加した保護者がとても活発な議論を始めています。
「家庭の経済的な負担が重くなるのに、なぜうちの娘を学校に行かせなくてはならないのか?」「いや、女の子に教育を受けさせていない場合は、法的手段に訴えるべきだ」と、少し極端な意見も出てきていますが、保護者の果たすべき義務を理解し始めた大人たちは、単に女の子の教育についてのみならずコミュニティの衛生問題や環境保護など、コミュニティ全般の問題についても議論を始めており、これは今後何らかのアクションにつながるかもしれません。

これまでこのようなテーマに無関心だった大人たちが真剣に議論をしていることは、このプロジェクトの副産物とも言えるでしょう。このプロジェクトは今後2年間続く予定です。サッカーをする女の子たちの変化も楽しみですが、周囲の人たちもどう変わっていくか、目が離せません。たかがサッカー、されどサッカー、です。

今回のレポート担当:
楠 祐子

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