女子サッカープロジェクト

女の子の生きていく力を育てたい! 女子サッカーチームを通じた、
途上国の女の子のエンパワメント。

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後日公開

About Project

バングラデシュ 準決勝レポート Vol.06(2014.4)

こんにちは、プラン・ジャパンの橘です。バングラデシュでの女子サッカープロジェクトを担当しています。

私たちはジンバブエ・ガーナ・バングラデシュの3ヶ国で女子サッカープロジェクトを実施していますが、各国で、対象地域の規模や対象の女の子の年齢層、活動内容は異なります。例えば、バングラデシュでのプロジェクト対象の女の子は10~15歳と、ジンバブエの女の子より年齢幅が広く、ガーナの女の子ほどお姉さんではありません。また、バングラデシュ・サッカー協会と連携し、全国7管区にわたって実施しているのも、バングラデシュのプロジェクトの特徴の1つです。

サッカー大会の構成も、国によって様々です。バングラデシュでは、各管区で県別チーム対抗戦を実施し、対抗戦で秀でたプレーを見せた選手を、各管区から30人選抜。選ばれた計210人の女の子は、親元を離れ、30日間の強化合宿に参加しました。

合宿では、サッカーの技術指導だけではなく、意識啓発講座も実施。参加した女の子たちは、子どもの権利やジェンダー格差などの理解を深めるほか、問題解決や意思決定能力、コミュニケーション能力などを身につける機会を得ました。

強化合宿終了後、各管区で合宿参加者30人を2チームに分け、全国大会に出場する計14チーム(2チーム×7管区)を結成。全国大会トーナメントの初戦の相手は、同管区内のチーム。合宿で苦楽をともにしてきた仲間との戦いを経て、7チームが次のステージに進みました。

3月下旬には、ダッカとラジシャヒで準決勝が開催され、私はダッカで実施されたダッカ管区 vs チッタゴン管区の試合を観戦してきました。試合会場は、サッカー協会敷地内の人工芝のピッチ。周囲には年季の入った6階建て以上のビルが立ち並び、遠方には高層ビルも見えます。試合の進め方は、かなり本格的。いよいよ選手入場というところで、スピーカーから大音量で高らかに流れ始めたのは、ワールドカップでも聞きなじみのあるFIFA(国際サッカー連盟)公式テーマソング!FIFAの旗とともに入場してきた両チーム選手たちの、緊張感が混じりつつも誇らし気な表情が印象的でした。

ミャンマーと国境を接するチッタゴン管区には、モンゴロイド系の少数民族が住んでおり、同管区チームの選手のほぼ全員が少数民族の出身。日本人に近い顔立ちの選手が多く見られました。写真でもわかるように、チッタゴン管区チーム(緑のシャツに白いショーツ)は、ダッカ管区チーム(黄色のシャツに赤のショーツ)より全体的に小柄です。

体格的には不利に見えたチッタゴン管区チームでしたが、巧みなチームワークで前半に2点を先取。後半もすぐに3点目を決め、ピッチ内で走り寄り、抱き合って喜ぶ姿も見られました。また、徐々に周辺住民がピッチ前の門に集まり始め、女の子たちの好プレーに歓声を上げていました。

ダッカ管区チームは後半に巻き返しを図り、試合終了直前にPKを決めたものの、4対2でチッタゴン管区に破れ去りました。

1試合だけの観戦でも、好きなことに熱中することから生まれる喜び、自分のプレーに対する自信などが両チームの選手たちから感じられました。また、実は今回は、決勝戦の切符を手に入れたチッタゴン管区チームの選手たちにとって、生まれて初めてのダッカ上京だったそうです。大会を勝ち進む中で自信を築いていくだけでなく、未知の世界に触れ、見聞を広める機会を得ることにもなったのではないでしょうか。

今回はサッカーの試合中心のレポートになりましたが、次回以降、決勝戦の様子だけでなく、バングラデシュの社会的課題にも触れつつ、女の子や家族、周囲の人たちに現れてきている変化についても、現地の人の声も交えてご紹介するつもりです。どうぞ、お楽しみに!

今回のレポート担当:
橘 祐子

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