女子サッカープロジェクト

女の子の生きていく力を育てたい! 女子サッカーチームを通じた、
途上国の女の子のエンパワメント。

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後日公開

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試合後の「ガールズ・トーク」ガーナ大会レポート(2) Vol.05(2014.3)

こんにちは、プラン・ジャパンの楠です。ガーナでの「女子サッカープロジェクト」を担当しています。
前回はイースタン州での決勝トーナメントの様子をご報告しましたが、今回はぐっと北上して、ブルキナファソと国境を接しているアッパーウェスト州での様子をお伝えします。

アッパーウェスト州の州都ワという町で1試合が行われました。ワとは、現地のことばで「平和」「平安」という意味があるそうです。首都アクラからワまでは、空路1時間、未舗装の道を車でさらに5時間ほどのところにあります。

今回の試合会場はワの町の北端にあるワ・スポーツスタジアム。ここはガーナのプレミアリーグに属している「ワ・オールスターズ」のホームグラウンドで、ちょうどこの日は週末に公式戦を控えていたこともあり、ピッチには選手たちの練習する姿が見られました。

「女子サッカープロジェクト」の試合会場は、壁を隔てた隣です。プロ選手がプレーするピッチのようにきれいな芝生とはいきませんが、レフェリーはガーナサッカー協会の県支部から派遣されている公式審判員です。この「女子サッカープロジェクト」は、ガーナサッカー協会の協力を得ながら実施しているため、試合の運営にも同協会県支部の幹部が関わっています。

今日の対戦は、ユニフォームのチームカラー「青」対「黒」です。このプロジェクトで支給されたユニフォームに初めて袖を通した女の子たちは、少しはにかんだ様子です。

前回ご報告したイースタン州のチームに比べると、この活動地域の女子サッカーチームは結成されてからの日が浅く、数年しかたっていません。年齢層は17、18歳が中心ですが、体格もまだ華奢な人が多く、技術的にも伸び代があると言えます。また、ハーフタイムに行う「意識啓発活動」で自分の意見を積極的に述べられる女の子はまだ少なく、進行役を務められる女の子の人数も十分には育っていません。

試合終了後に、プラン・ガーナの女性職員にも協力してもらい、「ガールズ・トーク」と称して、女の子たちの生の声を聞いてみました。始めは緊張して固くなっていた女の子たちですが、得意科目や苦手科目、関心を持っていること、将来の夢などを聞いているうちにだんだんと活発に意見が飛び交い、笑い声も出てきました。

サッカーを始めるにあたり苦労したことは、やはり周囲の目だったそうです。家族は何とか理解してくれても、周囲の男性や男の子から「あいつは女のくせにサッカーなんかやっている」という冷たい視線があったそう。今では周囲の理解もだいぶ進み、そのような陰口をたたく人も減ってきているようです。

どこの国の女性も関心が高いファッションについて聞いてみたところ、もちろんカジュアルウェアには興味があるけれど、やはりサッカーウェアが気になる、との声。実は今日の試合で着用したユニフォームは個人所有ではなく、チームに支給されたものであるため、試合終了後には着替えて、チームでまとめて洗濯をします。スパイクもチーム所有のため、女の子たちの足のサイズに合っているとは限りません。普段は素足で練習していることもあるそうです。

女の子からは、サッカーの練習と女性の生理について、どのように対処したらよいかという切実な質問が出されました。プランの女性職員が、自分の生理周期からある程度事前に準備できること、生理期間中は身体を清潔に保つことなどを丁寧にアドバイスしました。

「ガールズ・トーク」が盛り上がる中、気がつくと日はすっかり傾いていました。自分たちのコミュニティへ帰っていく彼女たちを見送りながら、プラン・ガーナの職員はこう言いました。
「今はまだアドボカシー(意識啓発活動)の進行役ができるようなリーダーシップを取れる女の子は育っていないけれど、この女子サッカープロジェクトが終わるころには、きっとそういう子が出てきているから、楽しみにしていてほしい」

今回のレポート担当:
楠 祐子

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