女子サッカープロジェクト

女の子の生きていく力を育てたい! 女子サッカーチームを通じた、
途上国の女の子のエンパワメント。

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後日公開

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男子顔負けの熱い戦い!ガーナ大会レポート Vol.03(2014.1)

こんにちは、プラン・ジャパンの楠です。ガーナでの「女子サッカープロジェクト」を担当しています。

ガーナでは、南部のイースタン州および北部のアッパーウェスト州の2ヶ所でプロジェクトを実施しています。これまでに各州内8つのコミュニティの各代表チームが予選リーグを戦ってきました。

私は、イースタン州の代表チームを決める決勝トーナメントを観てきました。今日は予選リーグを勝ち抜いた4チームが集結、ピッチの周囲で羊や七面鳥が歩き回っている、のどかな試合会場で、準決勝2試合および決勝戦が行われました。

普段は週末を中心にコミュニティ内で練習している女の子たちの年齢は平均17、8歳。前回報告のジンバブエでのサッカープロジェクトに参加している女の子たちよりも、少しお姉さんといったところです。そのため、体格的にも成長しており、技術的にも本格的なゲーム展開が見られました。選手の女の子たちは学校へ行っている子もいれば、すでにお母さんになっているメンバーもいました。この日は各チームカラーである「赤」、「青」、「緑」、「アッシュ」のユニフォームに着替え、ウォーミングアップに余念がありません。リラックスした中にも、真剣な表情が見られました。

試合が始まるとまさに「激突」。選手がピッチに倒れこむたびに女性コーチが救急薬を持って跳んでいきました。試合はコミュニティ対決の様相を呈し、ピッチの周囲では各コミュニティの住民が手製の楽器を持ち込み、鳴り物入りで応援合戦。準決勝第一試合(赤VS緑)は互角の勝負で、PK戦の末に緑が勝ち、準決勝第二試合(アッシュVS青)は技術・体格とも勝っていたアッシュが2対0で試合を制しました。

ハーフタイムには、選手と、応援しているコミュニティの住民も参加して「意識啓発活動」が開かれました。このプロジェクトの意識啓発活動では、女の子を取り巻くさまざまな社会的・文化的な課題について、サッカーの試合のたびに毎回テーマを変えて議論することで、人々の考え方や行動に変化を起こし、女の子たちが潜在的に持つ能力や可能性を最大限に生かせる社会を目指そうというものです。ハーフタイムの時間になると、進行役としてサッカーチームに所属する女の子2人がプランのBecause I am a GirlキャンペーンのピンクのTシャツで颯爽と登場しました。今日のテーマは「女の子が教育を受ける意味」「10代の妊娠とその影響」。この2人が質問を投げかけると、参加者は手を挙げて積極的に自分の意見を述べていました。選手だけではなく、コミュニティの大人も発言していた姿が印象的でした。

女の子たち自身が「女子サッカープロジェクト」を通して、運動技術や体力、自信やチームワークといった能力を身に付けることはもちろんですが、彼女たちがサッカーの練習や試合に参加することで、周囲の人々(両親などの保護者、コミュニティの男性や長老など大人たち)が抱く女の子への意識や習慣も変わってきています。女の子は学校に行く必要はない、さっさと結婚すればいい、家事だけを担っていればいい、といった考え方を持っていた両親や兄弟が、女の子たちが心身ともに成長し、自信を深めていく姿にこのプロジェクトの意義を見出し、兄弟が家事を手伝ったり、両親が女の子の練習への参加を後押ししてくれるようになってきています。

サッカーでは男子顔負けの試合を見せた選手たちも、試合が終われば普通の女の子に戻り、おしゃべりに花を咲かせています。将来の夢を聞いてみると、サッカー選手、教師、看護師、弁護士、ジャーナリストなどと様々です。

決勝戦の結果は、アッシュチームがPK戦を制して優勝、応援していたコミュニティ住民は喜びのあまり、日が暮れるのを忘れていつまでもいつまでも踊っていました。

ガーナの女の子が生きていく力をつける活動は、サッカーだけではありません。次回のガーナの報告では、ガールズキャンプの準備の模様などもお伝えできればと思います。お楽しみに。皆様のコメント、ご意見、お待ちしています!

今回のレポート担当:
楠 祐子

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