e-Educationプロジェクト

「僕は貧しい家に生まれたから、諦めるしかないんだよ」
途上国の子どもたちが、自分の可能性にチャレンジできる世界をつくる。

Report

後日公開

About Project

フィリピン大学受験本番! Vol.01(2013.11)

皆さんはじめまして。フィリピンのマニラでe-Education Projectを実施している伊藤聡紀です。今回は第一回目のレポートということで、私がマニラにてどのような活動を行っているのかをご紹介します。

マニラでは、公立高校生向けに受験支援用の映像授業を行っています。なぜならば、プロジェクトを立ち上げる際に必ず行うニーズ調査の結果、公立高校と私立高校の学生には勉強の「質」や「時間」に圧倒的な教育格差が存在している事がわかったからです。

2つ具体例をあげると、1つは生徒数。私立高校の生徒総数が約1,000人に対して公立高校では約3,000~5,000人と3~5倍違います。
2つ目は授業形態。前述の膨大な生徒数が問題となり、公立学校では授業が二部構成となっています。午前を高校、午後を小中学校のように分けられており、勉強量・質ともに課題を抱えています。

教室の中をみても1クラス約60人というのが普通で、生徒は机と椅子が一緒になった席に友達と隣り合わせで座っています。先生不足も相まって、私立高校と比較すると一人一人に受験対策をすることはできません。

こうした貧富の差が作り出す教育格差に一石を投じようと、マニラプロジェクトは始動しました。

対象はマニラのスラム街に住む公立高校の生徒達。

合格目標は"フィリピンの東大"ことフィリピン大学に定めました。
なぜならば、他の大学に比べて進学後の授業料が安く、奨学金制度も整えられているためです。

生徒達に提供する映像授業は、現地で圧倒的な合格率を誇るフィリピンサイエンスハイスクールの有名講師陣にご協力いただき、数学、科学、生物、物理と受験で一番差がつく理数系科目に絞りました。

今年は撮影したコンテンツを公立高校4校に提供し、受験本番の8月まで映像授業と受験に必要なサポートを始めました。

初めて映像授業を観た生徒の反応は、今でも忘れられません。
「お~、サイエンスハイスクールの先生だ!」
「これ本当に全部無料なの?」
「ありがとう! こんな受験勉強したことないよ!」
授業後生徒の口から飛び出した言葉の数々は、私を更にモチベートしました。

しかし、当然ですが受験に近づく程様々な壁にぶつかりました。勉強に対してモチベーションが保てない、合格出来るのか不安で自信が持てない。
そうした中で寄り添うように様々な手段を講じました。

そして、いよいよ受験本番の日。

「時間のプレッシャーがあって難しかった。」
「試験前は緊張したけど、思っていたよりも問題が解けた。」
「文章理解の問題に時間がかかりすぎたよ。」

試験を終えた生徒の意見は様々でしたが、皆共通して笑顔で試験を終える事が出来ました。

初年度ということで、良い点、悪い点どちらも多くの気付きがありました。
良い所はさらに伸ばし、悪い所は改善する。受験勉強にも似た姿勢で、次年度は更に生徒が求める授業を届けられるよう、結果が出せる様に精進して参ります。
また、日本と違い受験結果の開示までしばらく間が空きますが、結果がわかり次第こちらでもご報告させていただきます!

今回のレポート担当:
伊藤 聡紀

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